無伴奏チェロ組曲の各舞曲考察
~メヌエット(Menuette)~


メヌエットは、第1番と第2番の5曲目に置かれている。
あまり速すぎない3拍子の舞曲であるが、その3拍子はどことなく丸みを帯びており、「愛らしい」という表現がぴったりくるようなキャラクターである。


しかし、ただ3拍子で弾けばよいというものではなく、実は3拍目に特徴があり、3拍目でやや跳びあがるような独特のステップがある。
跳びあがった後は、当然の帰結として次の1拍目に向かって落ちて行く。


この、3拍目でちょっと跳ねるようなリズムがメヌエットに特有の特徴であるらしい。が、あまりその辺が意識されることは少ないように思われる。自分で演奏するときも、大して気に留めていないような気がする…


無伴奏チェロ組曲第1番のメヌエットはまさにメヌエットらしい可愛らしく優雅な曲であるが、第2番のメヌエットはどこか劇的で暗く激しい印象がある。


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